下肢静脈瘤の応急処置について |
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下肢静脈瘤から出血したとき、どうすればよいのですか。 |
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圧迫と下肢挙上。まず、出血している所をハンカチなどを当て、強く押さえて下さい。次に、その足を心臓より高く挙げて下さい。下肢静脈瘤ができていると、静脈圧が高くなっているので、相当な勢いで出血することもあります。しかし、静脈からの出血なので、あわてず、圧迫と下肢挙上をして下さい。これで出血は止まります。
強く押さえた部位を、タオルや包帯で縛って圧迫を続けて下さい。そして、早急に、救急処置のできる病・医院に連絡して治療を受けて下さい。応急処置後は、専門医による根本的治療を受けて下さい。出血を繰り返す危険があります。
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下肢の皮膚が赤くなり、熱を持って痛くなりました。 |
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血栓性静脈炎といって、静脈瘤の中に血栓(血のかたまり)ができて、炎症を起こした状態だと、抗炎症剤などによる治療が必要なので、早急に血管外科を受診して下さい。 |
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急に足全体が腫れてきました。どうしたらよいですか。 |
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深部静脈血栓症を起こした可能性があります。突発的に発症する下肢全体の腫脹、緊満感、鈍痛、表在性静脈怒張、非腹部の圧痛などの症状がみられます。早期治療が必要なので、すぐに血管外科を受診して下さい。
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脚の静脈がこぶのように浮き出る下肢静脈瘤。
どうして出来るのですか。 |
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遠い昔、ヒトが二足歩行を始めてからの病気です。立っているとき静脈血は重力に逆らって脚から心臓へ上って行かなければなりません。そのために静脈には心臓に向かって流れるときだけ開く、一方交通弁がついています。立ち仕事などで長時間、血液が欝滞(うったい)していると、この弁(逆流を防止する弁)が壊れてしまいます。
血液の逆流防止弁が壊れることが原因で、妊娠・出産と立ち仕事それに遺伝的素因が女性の静脈瘤の3大原因と言われています。
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長年、悩んでいるので診察を受けたいのですが、
検査などは痛いんでしょうか。 |
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検査は基本的に超音波だけです。皮膚にゼリーを塗って血管のうえをなぞります。ですから痛みは全くありません。診察と超音波検査の所見で、治療方針を決めます。治療方法には、弾性(圧迫)ストッキング、注射(硬化療法)や手術、血管内レーザー治療およびそれらの組み合わせがあります。患者さん各々に仕事・介護など諸事情がありますので、詳しく説明し相談のうえ最も適切な方法を選びます。
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逆流防止弁が壊れて生じる下肢静脈瘤。
症状は?見た目が悪いだけですか? |
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血管が浮き出て蛇行し目立つため”恥ずかしくてスカートがはけない。温泉や海水浴にいけない。”などと美容面の負い目から、制約のある人生を送っている人、かゆみやだるさ、重い、こむら返り、色素沈着などの不愉快な症状(血液の欝滞により老廃物がたまるため)に永年悩まされている人が多数います。さらに進むと皮膚が硬くなり(欝滞性皮膚炎)、治りにくく再発しやすい潰瘍ができ、強い痛みなどのため自由を奪われている人もいます。また息切れや転倒などの危険な症状が出ることもあります。
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それらの症状は治るんですか? |
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治ります。下肢静脈瘤は”治す事が出来る病気である”ことを知って頂きたいのです。多くの人々が、ひどい病状に苦しみながらも諦めています。どこに行ったらいいのか、何科を受診したらいいのか分からず、困っている人は是非受診してください。
典型的でない、多彩な外見を示すこともあり”治らない、年のせい、命に別状ないので放置しておいて良い”などと説明を受けることも多いようですが、治療経験が豊富な専門医はきちんと対応します。男女を問わず、また何歳でも(私の手術経験は92歳の男性が最高齢です。)一日も早く治療して、苦痛から解放されるよう願っています。
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どんな治療法があるのですか? |
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弾力ストッキングは最も手軽な治療法で、医療用のストッキングを履いて下肢を圧迫し、静脈が瘤(こぶ)のように腫れなくする方法で、静脈血の欝滞(うったい)が防げるため「だるい、重い」などの症状が軽くなります。また、立ち仕事の人などが履くと静脈瘤の予防効果もあります。しかし、出来てしまった静脈瘤が治ることはありません。
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注射で治す方法があると聞いたのですが。 |
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皮下の浅いところに出来た径1mm以下のクモの巣状、網目状静脈瘤には、極細の針で薬を注入して治す硬化(注射)療法を行います。
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手術について教えて下さい。 |
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逆流防止弁が壊れた太い静脈瘤には、いたんだ血管を取り除いてしまうストリッピング手術が最適な治療法です。最近では、我が国でもレーザーストリッピング手術が始められましたが、これは静脈の内腔にレーザーを照射し、静脈を塞いでしまう方法です。局所麻酔で行う場合は、手術後すぐ歩くことが出来、家事などの軽作業も可能です。
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静脈瘤は保険診療がきくのでしょうか? |
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もちろん保険診療で治せます。ただし、レーザー治療だけは、残念ながら、ごく最近始まったばかりで限られた施設のみでやられているため自費診療になります。
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レーザー治療について教えて下さい。 |
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下肢の一カ所に局所麻酔をして小さく切開、そこから細いレーザーファイバーを静脈の中に入れ、血管内にレーザー照射をして塞いでいきます。手術時間は30分から1時間、手術直後から歩くことが出来ます。
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従来のレーザーとの違いは?。 |
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以前は半導体レーザーが使用されていましたが、術後の皮下出血、疼痛が高頻度に認められ日常生活への復帰が遅れることが問題となっていました。しかし下肢静脈瘤の治療専用に開発されたパルスヤグレーザーによる治療は、痛みや出血がほとんどなく、翌日から仕事に復帰できます。
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他の治療法は?。 |
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レーザーを使わず静脈を引き抜くストリッピング手術も行っています。この方法も局所麻酔で行い、日帰り出来ます。午後来院して、手術が終わりしだい帰宅できます。
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